由緒:
「いくたまさん」の名で親しまれる生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)は
難波大社とも尊称される約2700年の歴史を有する大阪で最も古い神社です。
創建は最初の天皇である神武天皇の即位前頃と伝えられています。
神武天皇が日本を統一するための東征の際、摂津国石山崎(現在の大阪城付近)に
日本の国土そのものの神という意味の八十島神とも尊称される
生島神(いくしまのかみ)・足島神(たるしまのかみ)を祀ったのがはじまりといわれています。
後の永禄元年(1558年)の社殿の造替の際に境内社から本殿に遷座された
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を相殿神に祀ります。
豊臣秀吉公が大坂城を築城する際に現在の場所に遷座されます。
大阪夏の陣による戦火、南の大火、第1回大阪大空襲などにより焼失するも
その都度再建されています。
現在の社殿は昭和25年(1950年)ジェーン台風で倒壊した社殿を
昭和31年(1956年)に再建したものです。
流造に千鳥破風・すがり唐破風・千鳥破風の三破風を据えた独特の特徴をもつ
社殿は生國魂造と呼ばれる他に類を見ない珍しい建築様式です。
摂末社に皇大神宮、住吉神社、天満宮、 城方向八幡宮(きたむきはちまんぐう)
鞴神社(ふいごじんじゃ)、家造祖神社(やづくりみおやじんじゃ)
浄瑠璃神社、鴫野神社(しぎのじんじゃ) 、源九郎稲荷神社 、稲荷神社、
精鎮社(せいちんしゃ)があります。
豊臣秀吉公の側室淀殿ゆかりの鴫野神社(しぎのじんじゃ)は女性の守護神として、
悪縁を断ち良縁を結ぶ御神徳があるといわれています。