由緒:
当社は正式名称を阿賀神社といい、太郎坊宮、太郎坊阿賀神社といった通称で知られています。
通称にある太郎坊とは、神社を守護する天狗の名前で、伝教大師が太郎坊山に社殿を建てようとし際、山奥からやってきて手助けをしたと伝えられています。
江戸時代には本殿前にある夫婦岩は天狗が支配しており、人間は通れないと書かれた本まで出版されたほどで、この夫婦岩は神の神通力によって開かれ、悪心ある者が間を通ると挟まれてしまうといわれています。
当社の創建は欽明天皇の時代に、聖徳太子が箕作山に瓦屋寺を創建した際、霊験があったためと伝えられています。
後に伝教大師が参篭し、ご神徳に感銘を受けて50余りの社殿・社坊を建立されました。
標高350mの赤神山の中腹にある当社は、蒲生野の景色や、東の鈴鹿連峰、晴天時には青山高原、南には甲賀・湖南地域のほか、遠くの奈良県の山並、西の比叡山や琵琶湖等の景観や四季の移り変わりを楽しむことができ、観光スポットとして人気があります。
また、勝運、厄除、開運、商売繁盛に御利益があり、プロスポーツ選手や企業経営者、職人にビジネスマンと、様々な人が訪れることでも有名です。