由緒:
「お多賀さん」の名で親しまれる滋賀県一の大社の多賀大社は、全国に239社の分祀社があり延命長寿・縁結び・厄除けの神様として広く知られています。神仏霊場近江國一番でもあります。神紋に三つ巴、虫くい折れ柏紋など。
創建年は古事記以前の神代と考えられており、主祭神には伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)、伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)をお祀りしています。
神仏習合の進んだ室町時代中期は神宮寺として不動院が建立され、 多賀大明神とも呼ばれました。「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」、「お伊勢七度熊野へ三度 お多賀さまへは月参り」といった俗謡があるほど伊勢参りや熊野詣とともに多賀大社へ参詣する人々が多く居ました。お伊勢お多賀の子、というのは伊勢神宮にお祀りされている天照大御神が伊邪那岐大神、伊邪那美大神より生まれたと伝えられているためです。
鎌倉時代から江戸時代にかけて武家の信仰も篤く、母大政所の病気平癒を祈願し成就した豊臣秀吉も1万石を寄進しています。火災などで焼失を繰り返すも幕府より手厚い寄進や寄付が行われ再建されており、近年では2002年(平成14年)には平成の大造営が行われました。
病気平癒のお守りとして、しゃもじを授与する「お多賀杓子(おたがじゃくし)」という慣わしがあり、これはおたまじゃくしの名前の由来であると言われています。多賀名物には糸切り餅、境内のそば舎の莚命長寿のご利益のある「寿命そば」があります。
境内には御神木の三本杉、俊乗坊重源、奥書院庭園の他、摂末社に日向神社、子安神社、神明両宮、夷神社、天満神社、秋葉神社、愛宕神社、竈神社、年神神社、熊野新宮、天神神社、熊野神社、三宮神社、金咲稲荷神社。