由緒:
「宝くじが当たる島」……そう呼ばれるのは、佐賀県唐津市の唐津城、その北方約2kmにある唐津湾上に浮かぶ島、高島です。
その高島にあるのが当社、宝当神社で、祈願すると宝くじが当たる、と当選において縁起が良いことで有名で各地から多くの人が参拝に訪れます。
御祭神には産土神である野崎隠岐守綱吉命を祀っています。
野崎隠岐守綱吉命は信州の国に生誕した生まれ持っての天才で、数度の軍功著しく活躍していましたが勇力を恐れられ結果として高島に移り住むこととなりました。
その当時筑前国吉井の海賊、火山神九郎を恐れながら人々は暮らしており、高島の人家もその被害に襲われていたところ、野崎隠岐守綱吉命が族徒をなぎ倒し人々を守ったと伝わっています。
その後海賊は野崎隠岐守綱吉命を恐れ二度と高島を襲うようなことはありませんでした。
1901年(明治34年)、島の主な産業である製塩業が盛んになってきたころ、お礼として野崎隠岐守綱吉命をお祀りし、当社を当島の宝と称え「寶當神社」と記した石造りの鳥居を奉納したのが始まりです。
宝くじが当たると有名になったのは1990年代、島民が宝くじを購入し、当社の名前にあやかり当選祈願をしたところ、高額当選を成したことがきっかけで、それ以後、当社で当選祈願をすると宝くじがあたる、と評判が広がって行きました。
今では年間20万人もの人が訪れるようになり、大いに賑わっています。