由緒:
牛天神北野神社は金杉天神や牛天神の名でも親しまれています。
文京区春日、地下鉄丸ノ内線 後楽園駅より徒歩10分の交通の便が良い場所にあり、
周辺には小石川後楽園や東京ドームといった観光地も。
祭神には学問の神として知られる菅原道真公を祀り、
亀戸天神社や湯島天満宮などとともに東都七天神の一社に数えられます。
源頼朝公により、元暦元年(1184年)に創建されました。
寿永元年(1182年)の春のこと、源頼朝公が東国追討の際、
この土地の入江の松に船を繋ぎ、海の凪ぐのを待っていると、
夢に牛に乗った菅原道真公が現われ、ふたつの吉事があると告げます。
目覚めると傍らに、夢で菅原道真公が乗っていた牛に似た石があり、
これを石牛と呼びました。
その年の秋に長男頼家が誕生、翌年寿永2年(1183年)には平家を
西海に退け、源頼朝公は、これを神恩と社殿を造営しました。
菅原道真公が現われた夢から目覚めた時に傍らにあった牛石を
御神体に、大宰府天満宮より御魂を勧請したことから牛天神社と
呼ばれるようになります。
牛石は現在も境内にあり、撫でるとねがいが叶うと言われています。
末社の太田神社には芸能の神・天鈿女命(あめのうずめのみこと)と
道の神・猿田彦命(さるたひこのみこと)の夫婦神、
合祀の高木神社には五穀豊穣の神、宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)
をお祀りしています。
太田神社にはかつて、貧乏神から福の神に変じ信仰を集めるようになった
黒闇天女が祀られていました。