由緒:
現淡路市、旧一宮町に所在する当社は、その地名から一宮(いっく)さん、伊弉諾さんという通称で親しまれています。
当社の祭神は「日本書紀」や「古事記」に国産み、神産みで登場する伊弉諾尊と伊弉冉尊の2神を祀っています。
そこからわかるように、当社は「日本書紀」や「古事記」と密接な関係にあり、伊弉諾尊が国産み・神産みを終えたのち、淡路島多賀の地の幽宮にて余生を過ごし終焉を迎えました。
その宮居の敷地には神陵が築き祀られ、それが創祀の起源だとされています。
1954年(昭和29年)までは伊弉諾神宮ではなく伊弉諾神社という名称でしたが、第二次世界大戦後、神宮号が宣下され、神社本庁が包括する別表神社になったことから、今の伊弉諾神宮に改称され、それによって神社ではなく神宮へ昇格しました。
また、1995年(平成7年)の阪神淡路大震災の被害を大きく受け、鳥居が倒壊するなどと言ったこともありましたが、同年の11月には氏氏の奉納によって神明鳥居に形式が変更され、再建されました。
毎月22日にはライトアップが行われたり、日本神話を元にした神楽が行われていることでも有名です。