由緒:
歴史の古い一宮町の名称の由来となった玉前神社は上総国にまつられる古社であり、
平安時代にまとめられた『延喜式神名帳』では名神大社としてその名を列せられ、
全国でも重きをおくべき神社として古くから朝廷・豪族・幕府の信仰を集めておりました。
永禄年間(1558年-1570年)の戦火により社殿および古記録等が焼失したため、創建年代は不明となっています。
しかし、毎年九月十日から十三日に行われる例祭には、少なくとも鎮座以来1200年以上経過していることは間違いないといわれております。
平安時代中期の『延喜式神名帳』では「上総国埴生郡 玉前神社」として、名神大社に列しています。
また、上総国一宮として崇敬されました。
江戸時代、1687年(貞享4年)に現在の社殿が造営されました。
1871年(明治4年)近代社格制度において国幣中社に列し、1900年(明治33年)と1923年(大正12年)に社殿等の改修を行っております。
「上総の裸まつり」「十二社まつり」と称されるこのお祭りは房総半島に多く見られる浜降り神事の代表として広く知られ、関東一円から大勢の人々が集います。