由緒:
当社は全国で約180社ある丹生都比売神を祀る神社の総本社とされ、天野大社、天野四所明神という別称でも親しまれています。
日本三大厄神の内の一つでもあるほか、紀伊山地の霊場と参詣道を構成している資産の一つとして世界文化遺産にも登録されています。
高野山参詣の入り口があることから、高野山に登る前は当社に参拝するという習わしがあったほど、高野山とは密接な関係があります。
それにより空海が建立した金剛峯寺の影響も大きく受けており、境内には仏教を由来とする遺跡や遺物が今もなおたくさん残っています。
また、世界文化遺産として登録されているだけでなく、工芸品である銀銅蛭巻太刀拵は国宝に、本殿4棟は国指定の重要文化財に、そして境内は国の史跡として指定されています。
祭神は第一殿に丹生都比売大神、第二殿に高野御子大神 、第三殿に大食津比売大神 、第四殿に市杵島比売大神 という四柱を祀っており、この四神は四所明神とも呼ばれます。
第一殿の祭神である丹生都比売大神には二つの性格があるとされ、一つは水神として扱うというもの、そしてもう一つは辰砂、採掘に関わる神として扱われている面があります。