由緒:
当社は全国各地に存在する山祇神社(大山祇神社)の総本社であると同時に、
祀っている大山祇神が三島大明神と称されることから静岡県の三嶋大社と共に三島神社の総本社という側面も持ち合わせています。
主祭神である大山祇神は山の神であるものの、当社が瀬戸内海に存在しているので、
この地域どちらかというと海の神と扱われることが多いです。
山の神でもあり海の神でもある大山祇神は他にも戦いの神として朝廷や武将からも崇敬を集めました。
そのことから源氏や平氏を筆頭に様々な武将が数多く武具を奉納し武運長久を祈りに来たので、
日本に存在する国宝・重要文化財に指定されている4割もの甲冑が当社に集まっています。
国宝は8件、重要文化財は76件にも及び、それらのほとんどは境内の紫陽殿、
もしくは国宝館で実際に目にすることが出来ます。
武器や武具も有名ですが、当社の周辺に生えている巨大なクスノキ群も天然記念物に指定されていることでも有名です。
1722年の洪水によって多大な被害を受けてしまい、指定されているクスノキも今では計39本しかありませんが、
足を運ばれた際には是非長い歴史を刻んできた姿をその目に焼き付けたいところです。