由緒:
古くは高良玉垂命神社と呼び親しまれてきた当社は1600年もの歴史を持つ筑後国一宮です。
久留米市中心部の東方、御井町鎮座する当社は筑紫の国魂と仰がれ、筑後のみならず周辺地域にまで振興圏をを広げ、数多くの人から崇敬を集めました。
中でも厄除けに開運、延命長寿や交通安全などで名高く、その一方で芸能の神としても有名です。
祭神は正殿に高良玉垂命、左殿に八幡大神、右殿に住吉大神となっておりますが、これに関しては古くから論争がなされてきており、中には武内宿禰説や藤大臣説、月神説などの諸説があります。
当社の本殿・幣殿・拝殿に、石造大鳥居、紙本墨書平家物語が国指定の重要文化財になっている他、高良山神籠石は国指定の史跡に、高良山のモウソウキンメイチク林は国指定の天然記念物に登録されています。
ちなみに社殿は重要文化財になっているだけでなく九州最大の大きさの神社建築という側面も持ち合わせています。
長い歴史の中で廃仏毀釈や太平洋戦争などにも直面してきたことからその都度多くの文化財であったり、行事ごとであったりが失われてきたものの、沢山の熱い思いが受け継がれ、今もその歴史と信仰の輪を感じることが出来ます。