由緒:
金沢にある不思議な神社、それが当社、尾山神社です。
どう不思議なのかというと、神社には珍しい、ステンドグラスをはめ込まれたご神門があり、
目を引く建築物であるところです。
当社のこの神門は国の重要文化財に指定されており、オランダ人医師ホルトマンの設計という説もありますが、
ホルトマン着任以前に棟梁・津田吉之助が最初の計画図を作成を完了していたともいわれています。
当社の御祭神は戦国武将で有名な前田利家です。
ですが1599年(慶長4年)、前田利家が没した直後、前田利長は前田利家をお祀りしようとしましたが、
公然とお祭りするのは憚られるところがあったため、
守護神としていた物部八幡宮・榊葉神明宮を遷座する名目で、
卯辰山麓に社殿を建立した後に、利家公の神霊を合祀しました。
1873年(明治6年)3月になるとようやく政府より神社創立許可が出て、
同月14日に旧金谷御殿の跡地である現在の社地に創建され、社号を尾山神社とし、郷社に列せられました。
翌年には県社に昇格し、後の明治35年には別格官幣社に列せられ、
平成10年には正室であるお松の方も合祀され、今に至ります。