由緒:
1871年(明治4年)に土佐高賀茂大社や高賀茂明神と言った名称から現在の土佐神社に改称した当社は、
別称として志奈禰様(しなねさま)という名称でも親しまれている土佐国一宮です。
祀られている祭神はその昔、単純に土佐大神と称されていましたが、
今では味鋤高彦根神と一言主神という2柱として扱い祀っています。
明確な年代などははっきりしておりませんが、
境内にあるつぶて石と呼ばれる自然石を磐座としていたとされ、創建は古代に遡るとされています。
昔は土佐大神と呼ばれていた今の2柱の祭神は、そのまたさらに昔高鴨神と呼ばれており、
大和の葛城山に坐していたとされるものの、雄略天皇の怒りに触れてしまい、土佐へと流されてしまいます。
そして幡多郡の賀茂社流れた後現在の当社へと移ったと言われており、
その際須崎市浦ノ内にある鳴無神社から宮の狙いを定めるためにつぶて石を投げ、
その石が今現在のつぶて石として今も伝わっています。
8月に行われるしなね祭は当社の最も重要な祭典であると同時に土佐三大祭の一つでもあります。
御国の隆昌と世の中の平和を祈願し、二日に渡って行われる祭事は夜店が立ち並び、毎年非常に賑わいます。