由緒:
創建は不明ですが、祭神の天香山命は『古事記』に登場しております。
社伝によれば、越後国開拓のために現在の長岡市に上陸し、
地元民に漁労や製塩、稲作、養蚕などの様々な産業を教えたとされており、弥彦山に祀られ「伊夜比古神」として崇敬されました。
また、神武天皇即位の大典の際に自ら神歌楽を奉奏したとされております。
ですが尾張国造家の祖神である天香山命が越後に祀られるのは不自然であるため、
本来の祭神は北陸の国造家高橋氏の祖神・大彦命ではないかとする説も存在します。
弥彦山山麓に鎮座しており、弥彦山を神体山としてお祀りしております。
江戸時代には、社領を寄進され朱印地となり、朝廷からも篤く崇敬されたといいます。
明治4年(1871年)、近代社格制度において国幣中社に列しました。
越後国一宮。