由緒:
今から1900年前、日本武尊が東征の折、遥拝しようと山頂へと向かっていたところ、道中で山火事に遭ってしまいました。
炎のせいで前にも後ろにも動けなくなっていると、どこからともなく影の様に犬が現れて、燃え盛る日に飛び込んで山火事を消し止めてくれました。
そして犬は山頂へと導くかのように尊を誘い、無事山頂へとたどり着き遥拝が叶いました。
尊が助け導いてくれた犬に感謝すると、犬は現れた時と同じように、影のように消えてしまったと社伝にあります。
そのことから火止山と名が付き、今では宝登山となりました。宝の山に登るという縁起の良さから、年間100万もの人が訪れます。
また、火を消し止め、導いてくれた犬は大山祇神の神犬であり、防火守護のため火産霊神を拝して、山麓に三神を鎮祭して社殿を建てました。
それが当社の起源とされ、火災盗難よけや諸難よけの守護神として、御神徳が高く、関東一円、沢山の人から親しまれています。
2011年五月には世界的に著名な旅行ガイドブックである「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン フランス語版改訂第2版」に掲載され、一つ星に選定されました。