由緒:
埼玉県久喜市内には同名の神社が下早見と八甫にありますが、
こちらでは埼玉県久喜市鷲宮1-6-1にあるお酉様の本社「鷲宮神社」をご紹介します。
出雲族の創始にゆかりがあり、その創建は神代の昔、
紀元前148年〜紀元前29年と伝えられています。
主祭神に天穂日命(あめのほひのみこと)、武夷鳥命(たけひなとりのみこと)、
大己貴命(おほなむぢのみこと)、加えて
武御名方神(たけみなかたのかみ)、伊邪那美神(いざなみのかみ)、
大山祇神(おほやまづみのかみ)、宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)、
大山咋神(おほやまぐひのかみ)、天照皇大神(あまてらすおほかみ)、
迦具土神(かぐつちのかみ)、素嗚戔尊(すさのおのみこと)、
菅原道真(すがわらのみちざね)の九柱を合祀しており、
商売繁盛・縁結び・交通安全・家内安全・出世金運・病気平癒・商業振興
子孫繁栄・五穀豊穣・厄除け・火難除・学業成就など様々な御神徳があるといわれています。
農業や産業を司る神として信仰される天穂日命と、御子の武夷鳥命が
昌彦・昌武父子と27人の部族などをお供に大己貴命を祀る神崎神社を創建し、
後に天穂日命と武夷鳥命を祀るための別宮が造営されました。
現在の本殿はこの別宮です。
中世以降は総社となり、北条時頼公をはじめ東国武家の崇敬篤く、
幣帛の奉納や社殿の造営などが行われました。
鷲宮神社に伝わる鷲宮催馬楽神楽は関東神楽の源流といわれ、
重要無形民俗文化財に指定されています。
重要文化財に太刀 備中国住人吉次、県指定有形文化財に
銅製双鶴蓬莢文鏡、銅製蓬莢文鏡、銅製桐文方鏡 付沈金彫桐文筥、
銅製御正体、鷲宮神社文書 付棟札一枚 文書三点があります。