由緒:
江戸期以前、神仏習合時代には石尊大権現が祀られていた当社ですが、明治時代、神仏分離からは大山祇大神、大雷神、高龗神を祀っています。
当社のある大山の山上には霧や雲が生じやすく、雨を降らせることが多いことから「あめふり山」と呼ばれることもあり、雨乞いの対象としても知られていました。
江戸時代には多くの庶民が参拝し、中でも6月27日から7月17日までの女人禁制の大山詣は鳶や職人の間で人気となりました。
また、大山祇大神は富士山の木花咲耶姫の父であるため、「富士に登らば大山に登るべし、大山に登らば富士に登るべし」と、大山と富士山、両方を参拝する両詣りも盛んに行われました。
その他、一部の地域では大山の神霊を立身出世の神とし、大山に上ることで一人前と認められるという伝承もあるほどです。
当社は紅葉の名所としても知られており、紅葉の季節には見事な景色を昼夜問わず楽しむことができます。
相模湾を一望することができ、夜にはライトアップもされるので、参拝と共に紅葉を堪能する人も多いです。
四季折々を感じさせてくれ、古くからの伝統や文化を引き継いできた当社は、今も昔も、長く多くの人に親しまれるほどの魅力があります。