由緒:
厳島神社、という「厳島」を社名にする神社は全国で約500社あるとされますが、その総本山となるのが当社です。
昔は「伊都岐島神社」と記されることもありましたが、今では「厳島神社」と記され、ユネスコの世界文化遺産にもその名で登録されています。
なお、神紋には三つ盛り二重亀甲に剣花菱があります。
当社は非常に有名で海上に高さ16mの鳥居がそびえており、日本三大舞台の一つとなっています。
また日本三大舞台とは別に日本三景は安芸の宮島ともされ、観光スポットとしても人気があります。
当社の創建は推古元年(593年)とされ、その後の社運は平家一門の権勢と共に高まってゆきますが、鎌倉時代から戦国時代には政情が不安定になってしまい、荒廃した瞬間もありました。
しかし、弘治元年(1555年)に毛利元就が厳島の合戦で勝利をおさめ、その支配下になったころからまた社運が高まるなど、様々な歴史を経てきました。
社殿が海水に浸かっているので腐食しやすく、また海のそばだからこそ自然災害にも遭いやすいといったことからその都度被害を負ってきましたが、厚い信仰心に支えられ何度も修復を繰り返し、今でも昔と変わらない美しい姿で存在しています。