由緒:
社伝では709年(和銅2年)ごろ、行基によって社殿が創建されたのが始めとされていますが、
それ以前は定水井という井戸の中にいかだを浮かべ、そこに神を祀っていました。
その定水井は今でも奥殿の下にあり、別称である定水大明神の由来はここからとされています。
そこには龍が棲むとされ、覗くと絶命するという言い伝えがあり、
今でも厚板で常に覆われて開かれることはありません。
古来の讃岐は雨が少なく、農耕に必要不可欠な湧水への信仰が、現在の祭祀へと繋がっています。
定水大明神の他にも田村大社、一宮神社、一宮大明神、田村大明神などの別称で親しまれる当社は田村神社古神宝類が国指定の重要文化財に、
讃岐国一宮田村大社壁書が高松市指定文化財に認定されており、
近くには史跡も多く、その歴史の長さを窺わせてくれます。
当社では約100種類ものお守りを扱っていることも有名で、定番のお守りはもちろん、
趣向が凝らされているオリジナルのお守りもあり、どれも非常に人気があります。
お守りそのものの種類も多く、形のバリエーションも多いので職業や目的など、
その人にあったものが見つかります。
また、古くなったお守りは1月15日のどんと焼きで焚き上げてもらうことができます。