由緒:
現在、三国ヶ丘と称される摂津・河内・和泉の境の三国山にある当社は、三令制国のどこにも属さないこと、方位のない土地ということから、方位・地相・家相など方災除けの神社として有名で、ほうちがいさんの名で親しまれています。
当社の読みは「ほうちがい」ですが、本来であればこれは「ほうたがえ」と読み、方違いとは目的地が禁忌の方向にある場合、前夜に別の方角へ行き、方角を変えてから再出発するという、平安時代に盛んに行われた風習です。
そのことから旅に出る際や引越しの際に、方位がない当地でお参りをして行くことで一挙に三国を旅したということになり、その結果「方違え」したとされ、今も多くの人が引越しや旅行などについて祈願しに参拝されます。
また、古くから方除けには当地の埴土を包んだちまきを奉っていたことから、厄除守や御札のほか、御砂やちまきがあります。
当社にはくろがねもちという、暖かい地域に多く生育する常緑樹があり、市内40本を超える大木の中でも一番径・幹周が大きく、府の指定天然記念物とされており、足を運んだ際には是非一目見ておきたいところです。
その他、創建2100年記念として、平成28年から社殿造営事業が着工される予定です。