由緒:
当社は徳島市の西部に鎮座しており、東方にある山頂の一宮城跡と共にとくしま市民遺産に選定されています。
当社の前には四国八十八箇所十三番札所である大日寺があり、
神仏習合の時代には大日寺と一体化していたとされ、お遍路に来る方も多いです。
かつては上一宮大粟神社が阿波国一宮とされていましたが、
参拝が不便といった理由から平安時代後期には国府の近くに分祠が作られ、
その後一宮神社が一宮になったと伝えられています。
一宮城府の一郭に鎮座していたがゆえに戦国時代には兵乱にあっていたこともあり、
その際に一切を失ってしまったともされています。
社前には藩主蜂須賀公によって寄進された太鼓橋があり、
渡ることは難しい形をしていますが芸術品としては非常に優れた石造りの橋を見ることが出来ます。
また、その横には非常に大きな石燈篭もあり見応え満載です。
神社そのものがとくしま市民遺産に選ばれているだけでなく、
本殿は国指定の重要文化財にも1993年(平成5年)に指定されています。
祭神には日本神話で有名な大宜都比売命・天石門別八倉比売命を祀っています。